CROへの就職は?

バイオ系大学院生の就職先として、CRO(受託臨床試験実施機関)も候補に入れていいかもしれません。製薬会社の「開発職」に相当するような職種です。主に、「治験の効率化」のために製薬会社は最近では、CROと協力して臨床試験を進めるようになったようです。次のような代表的な会社があります。

外資:
クインタイルズ
パレクセル

内資:
シミック
EPS

こうした臨床試験受託は最近のビジネスモデルであります。上記会社のウェブサイトも大体充実しているので、業界動向や歴史を調べてみると興味深いと思います。私の印象としては、上記が国内の4強でありますが、国際化の流れの中では外資の方が国内でも有利なのかと感じました。外資・内資CROとも、医療系の(多少の)バックグランドの他に、「英語力」の重視が感じられました。TOEIC700点くらいあれば高評価されるようです。

製薬開発職でも言えることかもしれませんが、研究職以上に、薬学系、実際の医療に関係する学部の学生ほど就職しやすいと傾向があります。また、研究職よりは営業寄りの仕事であるので、見た目明るくハキハキしゃべる人が向いているように思います。

少なくともCROの上位の会社は人(人員)を求めています。会社に依りますが業務拡大傾向であることに加え、出てくい人が多い(離職率が高い)ことも理由の一つであると思われます。転職サイトを覗いてみると求人募集(特にCRAやマネージャー)が多いです。「人手を必要としている」「英語力が大事」「薬学・医療のバックグランドがある学生がほしい」等の理由で、(特に上述の外資系CRO2社では、)バイオ系の博士学生さえも、まったく拒絶されるということはありません。転職サイトで「未経験者歓迎」のモニター募集もありました。よかったらチェックしてみてください。


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